My-yuki Project

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1998年 6月26日作成

第7話「身体測定・身長編〜明かされる出生の秘密〜」

今日は、しん体そくていの日。
あんまし、体にさわられるのはイヤなんだけどなあ…。
さいきんは、「ケース」の中にティッシュが入ってて、うれしいなっ。
しんぶんしは、がさがさしてるし、ほおんせいがあんまりよくないから、きらい。
で、お気に入りのティッシュの中にもぐってねてたんだけど、まーたいきなり上からつかまれて、体をうにょーってのばされた。
い、いたい、いたいうにょー。
みにょーん。

「はい、光一、身長9cm。」
あのねー、わたし、ハムスターだから、「しん長」じゃなくて「体長」なのよ、わかってる?そのへん。
学がないのねー、ここのじゅうにんってば。

「剛、身長9cm。」
「2人とも同じ身長だね。」
「当たり前でしょ、同じ日に生まれた兄弟なんだから。
 言ってみれば、双子みたいなものでしょ。
 ハムスターはいっぺんに8匹くらい産むけど。」
そうよ、ハムスターって、子どもいっぱい生むの。
人げんなんて、1ぴきしか生まないのよね。
つまり、はむすたーのほうが、人げんより、8ばいもこのよにいるかちがあるってこと。
「ねーねー、そう言えば、この子達って子供産むのかな?」
体じゅうそくていのじゅんびをしながら、「ちえ」はつよしを見てる。
「え?
 剛と光一って、メスじゃないの!?」
「ゆきえ」が「すっとんきょー」なこえを上げた。

「はー?
 おねーちゃん、何言ってるのおー??」
おもいっきりばかにしたようなこえで、「ちえ」と「よしえ」が言った。
「つよしとこういちはメスなんだよ、知らないの??」
そうよそうよ、わたしは女の子なの!
かわいいおとめざかりの女の子なのよー!!
しらなかったのー?
ばっかみたいーっ!

「えええーっっっ!?
わたし、てっきりオスかと…。」
「みんな知ってたよ、最初は男の子かと思ってたけど、その…。」
「無かったから。」
よこから「おかーさん」が続けた。
「うそー、いつごろから??」
「ゆきえ」はなんかびっくりしてるみたい。
ほーんと、おニブさんなのねえ、かおつきもぼけぼけしてるけど。
「1ヶ月過ぎ…くらいからかな?」
「どええええええ??」

さあ!
みんななっとくしたところで、わたしたちの名まえも、もっとビューテホーなのにかえるのよ!!
さあさあ!

「さ、じゃあ体重測ろっか。」
え?
「うん、じゃこうちゃんからね。」
え?え?
「そっかー、女の子かー。」
そう、そうよ、だから、名まえ、名まえをかわいーのに…。
「あ、2人の名前。
 女の子なんでしょ、どうすんの?」
やった!
「え、別に…そのまんまでいいんじゃない。
 かわいいし。」
かっ、かわいくなんかないわよーっ。
「ま、「剛」と「光一」のまんまでいっか。
どーせ、性別なんてどうでもいいから、気づいてもほっといたんでしょ。」
「ん、まあーね。」

がーん。

「子供産まなきゃ、どっちでもいいもんね。」
がーん、がーん、がーん。
「ハムスターって、3ヶ月くらいで子供産むでしょう、引き取り手を探すのが大変で…。」
なんかぐるぐるしてる。
「オスとメス離すのも大変だしね。
 ケースも2つ買わなきゃいけないし。」
そんなてーどのことなの?
「ま、姉妹だから平気だね。」
ああ、もう、わたし、うちのめされてる…もうだめ…。

「そう言えば、この子達の母親、前に子供産んだ後、オスと引き離してたんだけどさー、子供達と一緒にしてたら、息子の子供産んじゃったのよねー。
 ハムスターって本当に増えるの早いんだからー。」
「え??
 お母さん、それってつよし達!?」
「そうだよ。」
「そ…、それって…。」

…知らない方がいいことも、この世にはたくさんある。

つづく。

第8話「身体測定・体重編〜嵐の前の静けさ〜」
そう、それは、「ハムスター」には日常茶飯事の出来事だったのだ。
それより次回の予告だ!
「光一、君はそれでいいのか?
 君の人生は、それでいいのか!?」

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