My-yuki Project

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1998年 5月22日作成

第4話「こういちのかんさつにっき(おうち編)」

このうちの人ってへん。
つよしもへんだけど、おんなじくらいへん。

かぞくは「おとーさん」と「おかーさん」と「子ども」が3人。
「こども」はぜんいん女の子で、1ばん上が18さい。
つぎの子が16さいで、1ばんちっこいのが11さい。
みんな「かわいーっ、赤ちゃんみたーい」
とかいって、わたしのことさわりまくるけど、わたし、あかちゃんなんかじゃないわよ。
もう、生まれてから3か月もたつのよ。
りっぱなおとなハムスターなんだからっ!
しかも、ちゃーんとびようにも気をつかって、ひまわりだけじゃなくて、キャベツもしっかりたべてるもん。
あと、うんどうもしてるのよ。
まわしぐるまがさいきんのお気に入り。
でもねー、あれ、わたしたち小がたハムスターには大っきすぎるの。
ぐるぐるのまわるとこが、はしごみたいなのになってて、それのあいだがいっぱいあいてて、足がはさまちゃうのーっ。
わたしの足、ふわふわのけにかくれてて、みじかいよーにみえるけど、じつはけっこーながいんだから。
なんと0.2ハムスター(約1.5cm)もあるんだから。
でーもー、このまわしぐるまは大きい、大きすぎるわ!
くじょうはどこにいえばいーのかしらね、「せいかつセンター」かしら、「ジャロ」かしら?
このうちの人ってば、ほんとーにやくに立たないんだから。

でも、きょうはちょっとうれしいわ。
ひさしぶりにおそとに出られるの。
わーい、わーい。
わたしたちのおうちをおそうじするんだって。
(ね、つよし、そうじのあいだ、だんボールに入れてくれるんだって!
 すてきーっ!)
(え、そーなの、おねーちゃん。
 まわりかじりほうだいだね!!)
わたしたちはちょっとこうふんぎみのまま、だんボールに入れられた。

やねがないから、そとのようすがはっきり見える。
ここは6じょうふたま、ってやつだって、1ばん大きいのがよくいってる。
えっと、2Kってやつかな。
「リビング」と「ダイニング」がないんだって。
わたしたちのおうちは、そんなのもとからないわよ。
しんぶんがひいてあるから、「かきげんきん」だし。
1ばん大きいのは「ゆきえ」っていうなまえらしい。
よく、「おねーちゃん」ってよばれてる。
いい子そうなんだけど、なーんか、ずれてるのよねえ。
わたしたちのなまえを「たろー/じろー」にしようとした大ばかものよ。
ばかなくせに、なーんかさいきんなやんでるみたいだけど。
「じゅけん」とかいって、たいへんみたい。
わたしのように、きひんのあるうつくしいハムスターなら、そんなことしなくても、りっぱに子どもが生めるのにねえ。

そう、気になるのは、ここにオスがぜんぜんいないこと。
なーんで?
にんげんも女ばっかだし。
こいのひとつもできやしないじゃないのーっ。
あーもー、こんなとこいや!
しかも、あいかわらずわたしたち、オスだとおもわれてるし。
いやーんっ。

つよしは、ここでももぐってる。
(ね、ね、おねーちゃん、すごいよーだんボールかじれるよー。
 しかも!もぐれるんだよー!)
う…、わ、わたしももぐりたい…。
で、でも、にんげんをかんさつしなくちゃ…。
だ、だめ、そんなふーにきもちよさそーにもぐらないで…。
…………
…かじかじ。

!!!!
そうだ、このままかじって、だんボールからだっしゅつしよう!!!

つづく。

第5話「そして、逃亡」
そしてこういちはついに逃亡する!
…のだろうか、はたして。

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